【ウェブ解析士の支援プログラムツール】 地域・組織など詳しいアクセス分析をしたいなら「どこどこJP」
上級ウェブ解析士の三浦です。
私は普段、時短や便利な役に立ちそうなツールやアプリをブログで紹介しています。
ウェブ解析士になると割引になったり、お得に利用することができる支援ツール( https://www.waca.associates/jp/association/tools/ )を知っていますか?
実際のところ、支援ツールの数が多いので一体どのツールやサービスを登録したら良いのかと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
このコラムでは、それぞれの支援ツールがどのような特徴があるのか・ウェブ解析士の特典や実際に使った感想などをご紹介します。
今回は、地域や組織名など100項目以上の情報を分析できる「どこどこJP」の紹介です。
※記載している内容は2022年12月時点のものです。
「どこどこJP」って一体どんなサービス?
どこどこJPは、IPアドレスから企業情報・接続環境情報・気象情報など、様々なデータを取得できるサービスです。
どこどこJPを運営しているのは、静岡県三島市にある株式会社Geolocation Technologyです。マーケティングを行う会社やIT関係や観光など幅広い業種・業態に導入されているそうです。
どこどこJPの機能
BtoB向けの詳しい分析ができる!
通常Google Analyticsだけでは、どこの企業が自分たちのサイトに訪問しているのかという情報はわからないようになっています。
このように、どこどこJPではIPアドレスから「どのくらいの規模(売上・従業員数)」の「どのような業種」の「どの企業」が訪問しているのかということがわかります。どこどこJPに登録されている企業数は日本国内の上場企業のなんと90%ほどの上場企業のデータを保有しているそうです。ほとんど網羅しているようなものですね。
これらのデータは、Google Analyticsでは取得できないデータなので分析・改善提案に非常に役に立ちます。
2021年からユーザーの緯度経度検索ができるように
「どこどこJP登録後、サイトにタグを埋め込むだけでユーザーの緯度経度がわかるようになりました。
上記の図でわかるように、モバイルや一部の固定回線などでは地域の判定が難しいそうで、実際は静岡県にいるのに東京都と認識されてしまうということがあるようです。
どこどこJPでは、端末の緯度経度情報を取得し、精度の高いデータを取得できるようになっています。
一方、「勝手に位置情報が取得されるかもしれないなんて、なんだか怖いなー」って思われるかもしれません。どこどこJPでは、プライバシー保護の観点からユーザーに緯度経度の送信していいか確認をする「ポップアップ」が表示されるようになっています。位置情報を取得して良いかと「ポップアップ」が出るサイトを見たことがある方もいるかもしれませんね。
ユーザー側が緯度経度情報を送信する・しないが選べるのは安心感がありますよね。
実はGoogle Analyticsの地域データの精度は高くない
Google Analyticsでも地域のデータが出せるじゃないか!という方もいると思います。残念なことにGoogle Analyticsの地域のデータは、あまり正確ではないと言われています。
ちなみに、どこどこJPが開発した「どこどこad」では、精度が高く細かいエリアの設定が可能です。広告のエリアの精度にお悩みの方は検討してみてください。
どこどこJPでは、都道府県の判定制度は結果約93%・国別の判定については99.9%の精度という結果が出ているそうです。(引用 【Wiki】地域判定の精度について詳しく教えてほしい)
精度が高いデータだと、より正確な分析ができますね。地域情報の精度でお悩みの方は、どこどこJPの導入をおすすめします。
Google AnalyticsやMAとの連携が可能
「どこどこJPはGoogle Analyticsとの連携が可能です(GA4も対応できています)。
ほとんどのマーケティングオートメーション(MA)にも対応しているそうで、Adobe Marketo Engage・SATORI・b→dash・SHANON MARKETING PLATFORM・GENIEE MAなど、幅広く対応しています。
自分が使っているMAがどこどこJPに対応しているかどうか気になる方は、確認することをおすすめします。MAだけでなくCRMなどにも連携可能です。
サポート体制もバッチリ
オンラインでの打ち合わせが可能です。この設定はどうしたら良いの?などわからないことがあれば、メールで相談・オンラインで打ち合わせができます。
私もこの記事を書くときに、オンラインでの打ち合わせを使わせていただきました。予約したい日時を設定するだけなので、簡単に予約ができます。
通常、メールのやりとりだと日程の調整のメールのやりとりだけで何往復もメールのやりとりをする必要があるので、便利だと思います。
この他にもデータの精度があげられるよう、情報収集をして、アップデートされているようです。
どこどこJPでできること
どこどこJPを実際に導入している企業は、どのように活用されているのか見てみましょう!
まちおこし・観光などの地方創生に
どこどこJPでは、地方創生に活用されています。
地域内のユーザーであれば地域の方に役立つ情報を、地域外のユーザーであれば人気のおすすめスポットや移住情報などを表示させるといったことも可能です。
営業・サービスの開発・コンテンツの提案がしやすくなる
どのような企業が訪問しているのかということがわかると、業種向けにこのようなビジネスを展開しよう・コンテンツを作ろう!と提案しやすくなるので非常に便利です。
また、見ている業種・エリアによって、バナーやコンテンツを切り替える使い方もできます。業種によってアピールが異なるサイトや全国チェーンで展開されているようなサービスサイトなど、使い方によって表現が広がりそうですね。
オンラインの不正検知に
どこどこJPでは、オンラインバンク、キャッシュレス決済などの金融関係やゲーム・ショッピングなどオンラインの不正検知としても、利用されています。
不審・不自然な行動がないかどうかチェックするといったことが可能です。
近年、サイバー攻撃が増加傾向にあるので、オンラインの不正などで悩まれている方は検討してみてはいかがでしょうか。
どこどこJPの料金について
どこどこJPの料金についてはこちら( https://www.docodoco.jp/price/ )。
初期費用+月額費用(リクエストにより異なる)がかかります。
※2023年1月1日より価格改定するとのことなので、注意してください。
どこどこJPの注意点
Google Analyticsで連携する場合、設定をする必要があります。
申し込みをすると「連携設定手順書」というのがメールに送られてくるので、指示通りに作業をするだけです。大体30分ぐらいで設定できますが、面倒と感じる人もいるかもしれません。
有料ですが設定代行もできるそうです。
ウェブ解析士の特典は?
無料トライアル期間を14日間 ⇒ 90日間に
ウェブ解析士の資格を持っていれば、90日もお試しができます。1カ月以上もお試しできるなんてお得ですね。
どこどこJPは、より詳しい分析がしたい人におすすめ!
どこどこJPをオススメできる人
- より詳細な分析データがほしい
- すでにMAを利用している
- 地域・業種によって表示する情報を変えたい
- オンラインバンク・オンラインショッピングなどで不正利用を検知したい
どこどこJPをオススメできない人
- 地域・業種などによって、コンテンツを変える必要がない
- Google Analyticsの標準データで十分だと思っている人
どこどこJPは、ウェブ解析士特典として90日お試しで利用できます。
この機会に利用してみてください。
ウェブ解析士協会では、ウェブ解析士やマーケターが知っておいたほうがいい話題を講師の方に話していただく「Flashセミナー(https://flashseminar.waca.world/ )」やデジタルツールやサービスをベンダー各社が紹介するセミナー「ToyBox」(https://toybox.waca.world/)など企画・開催しています。
ウェブ解析士でも、まだウェブ解析士でない人でも参加ができるので興味がある方は、ぜひ参加してみてください。詳しくは、こちらをチェック(https://web-mining.doorkeeper.jp/)
ウェブ解析士とは
一般社団法人ウェブ解析士協会が認定する、45,000名超が受講した実践資格である『ウェブ解析士』。
ウェブマーケティングの知識·スキルを習得するために基盤となる「ウェブ解析」について、「体系的に学べる環境」「スキルの評価基準」を設け、必要な能力や知識を身に着けられる資格です
ウェブ解析士なると、
◯最新の情報を学び続けることができる
◯人脈が広がるコミュニティー
◯活躍の場の提供
などのメリットを受けることができ、様々な業種・職種の方が取得し、実務に活かしています。